2026年03月16日
タンパク質はアミノ酸の重合体で、繋がり方や構成するアミノ酸の種類によって様々な種類のタンパク質になります。
働きとして、皮膚・被毛・筋肉など体を構成する成分となるほか、体内のホルモンや酵素などもアミノ酸の組み合わせで作られています。他にも栄養素を運ぶ物質やエネルギー源としても重要な役割があります。
タンパク質及び各種アミノ酸の作用についてお話するとかなり長くなってしまいますのでいずれの時にするとして、今回はもっと取っ付き易い「どんなタンパク質を」「どれくらい」摂取したらいいのかというおはなしにしたいと思います。
今日のペットフード業界はかなり多様化され、一体どれが良いフードなのか分かりにくくなっています。『高タンパク質』『動物性タンパク質豊富』『ヒューマングレード』などを押し出しているものが増えてきました…。
結果から申し上げると、それらが良いという栄養学的根拠はありません。
前回の内容にも出てきましたが、犬は肉食寄りの雑食、猫は肉食動物と言われています。
しかし世の中には未だに「犬は肉食動物であり肉を基本とした高タンパク質の食事がより自然である」という神話が存在しています。
タンパク質の摂取は、アミノ酸のバランスが優れていないと意味がありません。
リービッヒの桶という図があります。

これは必須アミノ酸がバランスよく摂取できていないと中の水がこぼれてしまうことを示しています。アミノ酸はどの食物にもバランスよく含まれているわけではなく、偏りがあります。
動物性タンパク質・植物性タンパク質を、弱点を補うように組み合わせることでアミノ酸の過不足が無いようにすることが大切です。
また、動物性タンパク質においては食肉に限らず、心臓・肝臓といった内蔵肉や骨粉も優秀なタンパク質・ビタミン・ミネラル源となります。ヒューマングレードに頼っていては、それによって不足した栄養素を補うために余計な添加物が必要になってしまいます。
アミノ酸のバランスが満たされていればタンパク質量が犬では30%、猫では45%を超えることは推奨されず、過剰に摂取されたからといって良い効果はもたらされません。もちろん極端な低タンパク質の食事は体の筋肉の減少や低タンパク質血症などを招き危険となります。
印象のいい言葉に惑わされず、真に良いごはんを選択できるよう知識をつけましょう!

