パピー期の食事のおはなし

2026年03月16日

パピー期はおとなのように予備力があるわけではなく、栄養の過不足が体調不良や将来の体作りにすぐ影響します。
パピー期の食事の注意点やポイントをまとめてみました。

①胃の容積が小さいため、一度に食べられる量は少ないです。
1日3~4回の食事にし、成長に合わせて1回量を増やしていき、1日2~3回の食事に移行していくようにしましょう。

②4~5ヶ月齡から性成熟までは、脂肪細胞の数が増える時期です。それ以降はその脂肪細胞が大きくなるため、この時期に肥満になると将来太りやすい体になってしまいます。食べたいだけ食べさせる、おやつをたくさんあげてしまうなどは避けましょう。

③大型犬以上では、カルシウムの摂り過ぎによる発育期整形外科疾患に注意しなければなりません。
特に大型犬・超大型犬で注意が必要です。
大型犬は成長にたくさんカルシウムが必要だと思って、サプリメントなどで補う人がいるようですが、大型犬はなるべくゆっくり成長させてあげないといけません。そのため大型犬または超大型犬用のパピーフードが必要になります。これはカルシウムやビタミンA、ビタミンD、エネルギーをある程度制限しているので、急激な成長が起こりにくいようになっています。過剰になってしまうと前肢が曲がって成長したり股関節形成不全症になったりと、生涯に関わる疾患を招きます。

④大型犬に限らず、カルシウムを強化したおやつ・サプリメントは他のミネラルの吸収を阻害するため、過剰にならないようにしなければなりません。
5ヶ月齡未満の子犬ではカルシウムレセプターが未発達で、摂取したカルシウムの半分を吸収して半分を排泄する仕組みになっています。5ヶ月齡以上になればレセプターが発達して一定量を吸収して余剰分を排泄できるようになります。そのため5ヶ月齡未満の子犬に対してもカルシウムは注意したほうがいいです。
特におやつにはカルシウム配合と書いてあっても、具体的な量は書いてありません(粗灰分としか記載なし)ので、注意が必要です。

⑤「ペットショップから言われたものをずっとあげてました…」という子が多くみられ、異常に痩せているとか毛艶が悪いと感じることがあります。特に意味はなくミルクをあげるよう指示されていることもあります…。
栄養的に適切かどうか、一度ご相談ください。

⑥成長期が終わりを迎える7~8か月齢くらいで、ほとんどの子があまりご飯を食べなくなります。
心配して来院される方が多く、いろいろトッピングをしてどうにか食べさせていました!とおっしゃる方がほとんどです。 体を作る時期が終わり、栄養を今までほど必要としなくなる時期です。本当に体調不良で食べないのか、見極めが必要です。

以上がパピー期の注意点です。将来のために、ぜひご留意くださいね。