2026年03月05日
★僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)★
今回は心臓病について獣医師からのお話です。
心臓の中の弁(逆漏れを防ぐ構造》のひとつである、僧帽弁という弁がいびつになってしまう病気です。
なぜワンちゃんの僧帽弁にばかりこの病気が起きるのかまだ原因ははっきりとしていませんが、中高齢のワンちゃんで発症する点や特定の犬種さんに発症することから、加齢や遺伝的な要因が関与していると考えられます。
症状
初期には無症状です。やや症状が進むと、咳・息が苦しそう・運動するとすぐに息が上がるなどが多く認められます。病態が進みますと肺に水がたまる、肺水腫という命にかかわる疾患を招くことがあります。
診断
獣医師に聴診(心臓の音を聞くこと)してもらうことで気付いてあげられる病気でもあります。その後、僧帽弁閉鎖不全症の中でもどの程度の病態なのか、隠れた心臓病がないか、などを探るため心臓エコー検査や心電図検査、胸部レントゲン検査などを実施し、どんな治療が推奨されるか調べます。
治療
根本的な治療は手術で弁を形成しなおすこととさてますが、手術できる施設が限られる点などから、現在の獣医療では飲み薬による治療がまだ主体です。お薬で心臓の負担を減らし、進行を穏やかにすることができます。
最後に
そのためこの病気は早期発見が大切です。咳のような症状やのどにものが引っかかったような仕草、呼吸がなんとなく早い、散歩が嫌いになったなどの症状がみられた場合にはぜひご相談ください。心臓病については今後もご説明していきたいと思っています。

