多飲・多尿

2026年03月05日

★多飲・多尿

今月は病気についてではなく、病気によって引き起こされる症状である「多飲・多尿」についてお話ししたいと思います。

一言に多飲多尿といってもピンとこない方が多いかと思いますが、言葉の通り、たくさん水を飲んでおしっこをたくさんするという意味です。もちろん気温、激しい運動などによってお水を飲む量は左右されます。

しかし、ワンちゃん、猫ちゃんの体には元々お水を飲む量、おしっこの量をある程度一定に調節する機能が備わっています。
今までと比べて元気、食欲は変わらないけどなんだかお水を飲む量が増えた気がするという時・・・
それは病気のサインかもしれません。この症状を知っていれば、より早くワンちゃん、猫ちゃんのSOSに気付いてあげることができ、早期発見することで、治療の成績は格段に上がります。

 

多飲・多尿のサイン

・お水の器が空になることが増えた

・今までは我慢できていたのにお散歩までおしっこを我慢できなくなった。

・おしっこの色がうすくなった気がする   などなど・・・ 

このような症状が見られたら是非一度、飲水量・尿量を計ってみてください。

 

飲水量・尿量の測定

では実際どのくらいお水を飲んでどのくらいおしっこをしたら多飲・多尿になるのでしょう。
ワンちゃん、猫ちゃんではお水を飲む量が100ml/kg/日以上で多飲
おしっこの量が50ml/kg/日以上で多尿  という決まりがあります

体重が10kgのワンちゃんなら・・・ 
体重10(kg)× 100(ml)= 1000(ml) 

つまり1日1リットルのお水を飲むと「多飲」というふうに判断されます。

 

・飲水量の測り方
お水を飲むための器が決まっている場合は、あらかじめ計量カップで入れるお水の量を測ってください。
1日たった時に器に入ったお水を再び計量カップで測ってあげて、最初に入れた量から残った量を差し引いてあげれば、それが1日に飲んだお水の量です。

・尿量の測り方
おしっこの量はお水の量に比べて測るのが難しいですが、もしペットシーツにおしっこをしてくれるワンちゃんならペットシーツの重さを測ってあげることで大体のおしっこの量を知ることができます。

 

測ってみて実際に多飲多尿だった場合・・・

動物病院で血液検査、尿検査を行いましょう。
これらの検査で、多飲多尿の原因を予測し、重篤な疾患が疑われる場合には
エコー検査、レントゲン検査、ホルモン検査など、さらなる精密検査を行うことで、病気を診断することができます

 

多飲多尿を特徴とする疾患

・子宮蓄膿症
・慢性腎不全
・糖尿病
・副腎皮質機能亢進症
・甲状腺機能亢進症
・悪性腫瘍      などなど・・・

今あげた疾患が全てではないですが、多飲多尿を時に生命を脅かす重篤な疾患なサインとなります。もちろん多飲多尿を示す全てのワンちゃん、猫ちゃんが重篤な病気に罹っているわけではありませんが、大切な家族であるワンちゃん、猫ちゃんの病気の早期発見のため、お水を飲む量、おしっこの量に是非とも目を向けてみてください。
少しでも不安な場合はいつでもお気軽に動物病院にご相談ください