2026年03月16日
前回は食物繊維についてお話ししました。
今回は食物繊維と関連の深い、プレバイオティクスのおはなしです。
①プロバイオティクスとちがうの?
プロバイオティクスは乳酸菌をはじめとしたいわゆる善玉菌を摂取すること。
一方プレバイオティクスは腸や腸内細菌の栄養となるものを摂取することを指します。
また余談になりますが、プロ・プレ両方を行うことを「一緒に」という意味の「syn」から、シンバイオティクスと呼ばれることもあるようです。
②プレバイオティクスに必要なものって?
ここで再び食物繊維が出てきます。特に水溶性の食物繊維は大腸で発酵を受けると酢酸・酪酸・プロピオン酸といった「短鎖脂肪酸」を生み出します。
短鎖脂肪酸は結腸が利用するエネルギーとなるほか、腸内細菌の栄養となります。草食動物では重要なエネルギーとなります。
そうなると悪玉菌にも栄養が行ってしまうのではと考えますが、どうやら善玉菌に選択的に与えられる栄養のようで、また腸内のpHを下げて悪玉菌が住みにくい環境にする作用もあるようです。
③プロバイオティクスとどっちがいいの?
動物病院では頻繁に糞便検査を行いますが、腸内細菌は様々な種類があります。誰一人同じような菌が、同じようなバランスで存在しているわけではないと感じます。
そこにプロバイオティクスとして1~2菌種足したくらいで抵抗できるかと考えると(しかも乳酸菌製剤はおそらく生菌ではないでしょう)難しいかもしれません。とはいえ死菌でも腸内細菌の糧にはなるようですから全く無意味ではないとも言えます。
プレバイオティクスでは自前の腸内細菌を強化することになるので、より悪玉菌と戦う力がつくのではないでしょうか。
プレバイオティクスに着目した療法食が最近発売されました。
発売して少し経ったころ一時的な欠品状態になりましたが(人気過ぎたのでしょうか?)現在は解消されています。体質的におなかが弱い子、病名はつかないがおなかの調子が不安定な子におススメされています。
試してみたい!というときは当院にご相談ください。

