2026年03月16日
チョコレートは大変人気のあるお菓子で、さらに近年では様々なハイカカオチョコレートが販売されています。
人にとってはリラックス効果や代謝促進効果など良い効果が認められることが多いですが、わんちゃん・ねこちゃんにとっては毒性が強く、与えることが禁忌とされています。
最近では与えてはいけないもののトップを連ねる大変認知度の高いものとなっていますが、なぜ食べてはいけないのかは広く知られていません。
今回はチョコレートを食べるとどうなるのかについてお話ししたいと思います。
チョコレートの主原料であるカカオ豆に含まれるメチルキサンチン類と呼ばれる化合物群に属する「テオブロミン」が中毒の原因物質となっています。(カフェインもメチルキサンチン類に属します)
テオブロミンは肝臓でメチルキサンチンに分解され、メチル尿酸となり排泄されます。人もわんちゃん・ねこちゃんも同じルートで代謝されますが、わんちゃん・ねこちゃんの場合はその代謝がゆっくりで、体内にテオブロミンが長く滞在してしまうことになり薬理効果が強く出てしまうのです。
一般的にわんちゃんにおいて、ミルクチョコレートなら50g/㎏体重、ビターチョコレートなら30g/㎏体重程度で発症するといわれていますが、さらに高含有のチョコレートなら少量でも発症すると考えられます。また個体差もあるため、ミルクチョコレート少量でも発症しないとは限りません。
チョコレート中毒の症状としては、摂取後4~5時間から半日ほど経ってから嘔吐、下痢、喘ぎ、ソワソワする、失禁、動機、神経過敏、興奮などが見られます。
重度になると震え、頻脈、心臓のリズム障害、昏睡、けいれんの症状を経て突然死することもあります。
テオブロミンの解毒薬は無いため、食べてしまった場合は対症療法になってしまいます。
食べてすぐ(30分以内くらい)であれば催吐処置で吐かせることができますが、もっと時間が経って胃から流れて行ってしまった場合には点滴や活性炭、不整脈が見られればそれに対応した薬剤を使用することになります。
チョコレートがダメだと人が分かっていても、わんちゃんは甘味を好むため、盗み食いしてしまうこともあります。年に何回かはチョコレートの誤食で来院する方がいらっしゃいます。
幸いに重症化した子はいませんが、届くところに置かないなどしっかり対策をしましょう!
万が一食べてしまった場合にはチョコレートのパッケージごとお持ちください!
※チョコレート及びカカオ豆についてのみ言及していますが、テオブロミンはマテ茶、コーラ、ガラナなどに含まれるため、与えないようにしましょう。

