シニア期の食事のおはなし

2026年03月16日

わんちゃん・ねこちゃんにも高齢化が進む昨今、市販の食事にもシニア用のものが多く見られます。

シニア期の食事での注意点をいくつかご紹介できればと思います。

①何らかの疾患があるなら疾患に合わせた食事管理を。
心臓病、腎臓病、関節疾患など治すことが難しい病気は長く付き合っていく必要があり、療法食などでの食事管理が大切になってくることがあります。

②シニアフードは低カロリー?高カロリー?
シニアになると代謝が落ちて太りやすくなるので低カロリーに作っているフードや、シニアになるとたくさん食べることが難しくなるので少量で栄養が満たせるように高カロリーに作っているものなど、フードのメーカーや商品によって考え方が異なります。

③飲水を促す工夫。
人でも言われますが口渇感の低下によりあまり水を飲まなくなり隠れ脱水が起きている場合があります。ドライフードをふやかしたり、ウェットフードに切り替えたり、お水の皿を増やしてみるなど、工夫が必要になります。

④歯のケア
わんちゃん・ねこちゃんには歯周病が非常に多く、無処置でいると高齢になった時にひどい痛みでごはんが食べられなくなります。歯の処置(歯石取りや抜歯)は全身麻酔が必要になることから敬遠されてしまいがちですが、いざ麻酔が本当にかけられない年齢になってから「若い時にやっておけば…」と後悔されることがとても多くあります。

理想的には若いうちから歯磨きなど歯のケアを行い、10歳までに一度は麻酔をかけての歯科処置を行っておくといいでしょう。

⑤抗酸化成分やn-3脂肪酸の強化
人でもアンチエイジングの成分として抗酸化成分やn-3(以前はオメガ3と呼ばれていました)脂肪酸が注目されています。わんちゃん・ねこちゃんも例外ではなく、様々な臓器のサビつきを抑えるためにこれらの成分の強化が必要になります。

⑥高齢というだけで悪玉菌は増加している。
代表的な腸内細菌の悪玉菌として「クロストリジウム」というものがあります。少数は常在している菌ですが、体調の悪化などで増殖してきて嘔吐や下痢を引き起こします。しかし高齢になってくると特に体調に変化がなくても常在数が増加してしまい、慢性的な消化器症状につながることがあります。特定の食物繊維の強化等で抑えることが出来るそうです。

以上が注意点となります。

最後に、市販のシニアフードには「リン低減」「ナトリウム低減」「グルコサミン配合」など、ひとつの成分を取り上げてシニアフードと掲げているものがあります。それが悪いものとは断言できませんが、よく見てその子に合わせたフードを選んであげてくださいね。